90年代といえば、バブル爆発→崩壊という激動の時代。音楽シーンでも、レコードからCD、MDへとそのハードウェアが変わる革命的な時代だった。「かっこいい」が多様化し、数々のミリオンセラーが登場。音楽を持ち歩く時代のスタート。 そんな時代に青春を過ごした30代半ばのメンバーを中心とする5人組ロック・バンドが「HOBY AGE」だ。

多様化時代にふさわしく5人の愛する音楽は、全くと言っていいほど重ならない。共通点があるとすればそれぞれが音楽「が好きなこと」そして、音楽を「楽しんでいること」であろうか。

そんな5人がメンバーとなり2012年9月HOBY AGEは結成された。かつてメジャーを目指していた時期もあると話すメンバーに結成の理由を尋ねてみると、「この街を元気にしたい」と。意外だった。

10年20年前は、ライブハウスで音楽との出会いがあり、仲間との出会いがあり、音楽を楽しみ、そして自らのパワーになっていた。リーダーの新川大介(Vo)は続ける。「かつてのようにライブハウスで音楽と出会い、みんなに元気を持ち帰ってもらいたいんです」

しかし、以前に比べるとライブハウス自体の動員は減ってきている。と、新川は話す。一方、チャンスを求めるミュージシャンで大都市圏は、引き続き供給過多な状態。そして、周辺部は空洞化していく。だからこそ「地元でライブする」スタイルのバンドがいてもいいんじゃないか。そんな、ライブハウスで青春を過ごした彼らの思いが伝わってか、HOBY AGEのライブには、かつて同じ空気感を楽しんでいたであろう彼らと同年代の客が多いという。

HOBY AGE 北九州在住のメンバーを中心に構成される5人組ロックグループ。市内のライブハウスで月1回程度のライブを行う。2013年10月発売ファーストシングル「START LINE」はAmazonなどで販売中。

HobyAge