昭和28年の「西日本大水害」

昭和12(1937)年に砂津から到津へと通じる十三間道路(現在の国道3号線)の開通に伴って貴船橋が掛け換えられました。当時の新聞報道によりますと工費は10万円、昭和11(1936)年度から12(1937)年度にかけて建設されたとあります。
それ以前の貴船橋は、現在の位置より約20メートルほど下流のところにあり、木造の橋梁でした。
昭和28(1953)年6月25日から28日に北部九州を襲った西日本大水害では、旧門司市をはじめ旧小倉市でも甚大な被害が発生しました。貴船橋は、流失を免れて現存しておりますが、未曾有の豪雨により数多くの家屋は浸水、道路は途絶し、路面電車も立往生しました。
西日本大水害における旧小倉市の被害は、浸水家屋8割、死者20名、重軽傷者97名、被害総額42億円というものでした。
※写真は西日本大水害により流失寸前の貴船橋。写真右手の工場群は「東洋陶器(現TOTO)」。

現在の貴船橋から見た紫川河口方面
末吉市政のもと架け替えられた橋や河川の改修工事によって、深刻な氾濫(はんらん)は避けられている。さらに、遊歩道を作るなど「親水」をテーマにした改修も施されている。

郷土史家・菊池満(きくちみつる)
1980(昭和55)年生まれ、北九州市小倉北区出身。福岡県地方史研究連絡協議会監事、朝日カルチャーセンター北九州教室講師、西日本工業大学非常勤講師などを歴任。
現在、西日本歴史文化研究所所長、北九州市立年長者研修大学校周望学舎・穴生講師、産業考古学会会員。専門は、日本近世・近現代史。
【主な発表論文】西日本文化協会創立50周年記念論文「森鴎外と和気清麻呂伝説」
【主な著書】「森鴎外 少年時代の業績」(共著)、「北九州市郷土史跡ガイドブック」(共著)など。

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