We Love 小倉協議会と北九州市立大学地域創生学群の学生が共同で、まち中で活躍する「情熱人(じょうねつびと)」を紹介するコーナー。今回はフィールド・フロー株式会社の代表取締役を務める渋谷健さんにお話を伺った。

 渋谷さんは現在、コンサルタント、時にファシリテーターとして多くの企業とお仕事をされている。このファシリテーター、あまりピンと来ない人が多いかもしれない。ファシリテーターとはワークショップなどの場で、中立的な立場を保ち、人から意見を引き出し話し合いを進行させて行く人物である。

 実は渋谷さん、大学を出られてから5、6年は外資系のコンサルをやっていたそうで、当時は1日で1億円動くような世界で働いていたそうだ。想像も出来ない世界である。その際、自分に必要な能力として、ファシリテーションの力が必要だと感じ、独学で心理系の勉強をされた。取材中も自分の言動が終始見透かされているようだった。笑

 現在では私の所属する北九州市立大学地域創生学群のチャレンジプログラムというカリキュラムにも携わって下さっている。このプログラムは、実際に学生が起業をしたり、企業で半年ほど働いたりするというのを、授業の一環としてやるプログラムであり、渋谷さんは主に起業をする学生のサポートをして下さっている。どんな仕事でも、真剣にやっている人には真剣に向き合うという渋谷さんの姿勢は、このプログラムに参加している学生にとっても大変心強いものでもあり、自分のこれからやっていくであろう仕事に対する姿勢として見習っていきたいと感じた。

また、今後の自身の活動として、みんながやりたい事をやれている世界を目標としており、そのために、その人の持つ可能性を教える仕事をしていきたいと話してくださった。本当に自分がやりたい事があっても、お金の問題であったり、能力が足りないと感じていたりして、あと一歩が踏み出せない人たちの、その一歩をサポートしていきたいと言って下さった。

そんな渋谷さんにとって、小倉とは『新しい事がやりやすいまち』だそうだ。毎年、成人式がニュースに取り上げられたりと、少々賑やかなまちであるが、それを逆手にとってPRしていくのも面白いのではないか、と考える。新しい事が始めやすいフィールドと資源が揃っているこのまちで、自分たちの活動もより一層、昇華させて行けるのではないかと、今回の取材を通して感じることが出来た。