今回は、小倉の人々に愛される馴染みのお店「宇佐餅」さんにお話を伺ってきました! 取材に協力してくださったのは、魚町店の谷和久さんです。
魚町にお店を出すことになったきっかけ
魚町に出店したきっかけは、人通りの多い魚町にお店を出したいという現社長のお父さんの夢でした。「宇佐餅」は現在の社長である藤井強作さんの祖父と父が創業し、北九州市八幡西区の黒崎商店街を拠点にお店を広げられていました。当時、現社長の藤井さんはアメリカの大学を卒業後、そのままアメリカに暮らしていましたが、父に呼び戻されて、宇佐餅で働きはじめました。そして2011年に魚町の中屋ビルで行われる自由市に出店し、更にその二年後に現在の魚町店を開くことができました。
お客さんとの関わり方
特に現場の中でこうしよう、ああしようという決まりはありませんが、内側の雰囲気をよくすることを心がけています。来ていただいたお客さんとコミュニケーションを取ることで、通りかかった人が立ち寄りたいと思ってもらえるようにしています。お客さんはご年配の方が多いですが、中には塾に通う高校生が通ってくれたりもします。以前通ってくれていた高校生が合格の報告や挨拶に来てくれたときは嬉しかったですね。このお店がいろんな人の息抜きの場だったり居場所になると嬉しいです。また、仕事をしていると苦労することもあります。たくさんのお客さんがいるので、中には「私はこういう味付けの方がいい!」という意見をくださる方もいます。その度にベストや正解のないこの仕事の難しさを感じます。
お店のこだわり
お店のこだわり派「手作り」です。お惣菜を売っているのは魚町のお店だけなんですが、そのお惣菜も毎日手作りしているんです。お惣菜を作るときに気をつけていることは、作業にしないことです。毎日何種類ものお惣菜を作ったり、お弁当やオードブルの注文が入ってしまうと忙しくなるので特に作業にしてしまわないよう心がけています。お惣菜のメニューも日によって入れ替わったりしているんですよ。ちなみにお惣菜一番人気は「豚の角煮」です!
今後の展望
宇佐餅魚町店は商店街の入口に位置していて、特に観光客の方々が商店街で最初に目にする場所なので、胸を張って商店街の顔だと言えるように頑張っていきたいと思います。そしてこれからも手作りすることを大切にしていきたいと思います。個人的には「雨ニモマケズ」の詩のようになるのが目標です!(笑)