みなさんこんにちは!
今月もやってまいりました社会人取材の時間です。
今月は、北九州市民なら知らない人はいないであろう
「北九州フィルムコミッション」に潜入してきましたよ(^^)
取材に協力してくださったのは事務局長の重岡典彰さんです。

それでは取材内容を見ていきましょう!

フィルムコミッションは普段どういった活動をされているのですか?

フィルムコミッションは、映画・テレビドラマなどのあらゆるジャンルのロケーション撮影を誘致し、実際の撮影をスムーズに進めるための活動をしています。近年では、誘致した作品のプレミアイベントの実施など、街のにぎわいづくりにも活用しています。

フィルムコミッションの活動をしていて苦労することは何ですか?。

フィルムコミッションは、北九州にできた当時は全国に4つしかなかったのですが、今では100以上もあります。誘致競争が激化している中でどうやったら誘致できるのか他都市との差別化を図るのに苦労しています。

その苦労をどのように乗り越えていますか?

制作会社の要望にどれだけ応えられるかにかかっていると思います。例えば、過去の実績として、美術館で銃撃戦を撮りたい!、旅客機のハイジャックシーンを撮りたい!、小倉駅前を封鎖して車を走らせたい!とかですね(笑)

これまでで一番心に残っている作品は何ですか?

昨年撮影した海外作品ですね。タイのドラマなのですが、フィルムコミッションが誘致して北九州のみのロケが実現した作品なので、思い入れが深いです。このドラマに関しては、タイの日本大使公邸を会場としてプレミアイベントを開催し、その中で、北九州のPRもさせていただくことができました。

イメージアップを目的として作られたフィルムコミッションですが、イメージアップ以外に得られたものはありますか?

一般的に、1つの作品で映画関係者が100人程一ヶ月、北九州に滞在した場合、宿泊費などの撮影に係る費用として、5000万円の直接経済効果を生むと言われています。このようにロケ誘致は街の活性化にもつながります。

北九州市が、これだけはほかの地域に劣らないという映画誘致に関するポイントはありますか?

1つ目はロケ地としての魅力です。各時代に対応できる街並みがそろっており、自然と都市を30分以内で移動できる利便性があります。
2つ目はフィルムコミッションのスキルと熱意です。365日・24時間体制でサポートします。先ほども述べたように、他都市ができない大規模ロケに挑戦します。
3つ目は市民の協力体制です。6000人を超えるエキストラがいること、深夜の撮影でも周辺住民が許してくれることなど市民の温かい理解こそが北九州フィルムコミッションのウリです。

最後に、今後の展望を教えてください。

まずは、今波に乗っている海外作品の誘致をさらに増やすこと。そして、これまでに撮影したロケ地を活用して積極的にPRを行うこと、市民やエキストラと一緒になってさらに楽しめる仕組みづくりをすることなどですね。将来的には大規模ロケを行うハリウッド映画を誘致するのが夢です(笑)

取材を終えて、フィルムコミッションが注目されている理由がよくわかりました。北九州の魅力を全国、全世界へ発信することができる。映画を見る人にもエキストラとして出演する人にもワクワクを与えられる。なんでもやってみる精神があって力強い。フィルムコミッションの魅力を挙げだすとキリがありません。北九州市民として、何らかの形でこれから応援していきたいですね(^^)