今回の夜会七十三夜は「北九州市の文化財を守る会」常任理事の菊池 満さんにお越しいただきました。菊池さんは前回「小倉市の発展と陸軍造兵厰」というテーマでご登壇していただきましたが、その時の反響が大変大きく、皆様からのリクエストにお応えしていただき、今回二回目のご登壇が実現いたしました。
今回のテーマは「文化は経済を創造する~官営八幡製鐡所関連施設の世界遺産登録と今後の展望~」というテーマでお話しいただきました。
八幡製鐵所が生まれた経緯やなぜ北九州にできたのか、そのために誰が動いたのか、どう動いたのか。など細かに説明いただきました。その他にも都市の発展の条件のお話や小倉城に関するお話で、会場内に驚きや議論が飛び交う場面も見られました。
最後に菊池さんの考える世界遺産の活用と現在の北九州市の課題を教えていただきました。課題としては、北九州市への観光客の滞在時間の短さにあるということ。学べて遊べる施設を増やすことや、人の来る土日に閉まっているお店が多いということへのご指摘もいただきました。
北九州市の持つ世界遺産。このままでは宝の持ち腐れになるのでは?という声も上がる中、今後の北九州市としての取り組みや市民の働きかけにより、このチャンスを逃がさず、モノにしていくことが大切だと感じました。
個人的には北九州市の世界遺産を巡るタクシーツアーなどがあればうれしいですね。
菊池さん、二度のご登壇、ありがとうございました。