夜会第七十五夜は「生き方デザイン研究所」の代表である遠山さんにご登壇いただきました。生き方デザイン研究所とは、障害のある人もない人も皆がイキイキと過ごすことのできる社会づくりをめざし活動されています。障害当事者のひとりひとりが自分自身に強みを感じてもらい、社会でのあり方や生き方のデザインを障害当事者と「ともに」考え、行動のお手伝いなどをされています。(山領さんレポート)
例えば、障害のある人の夢ややってみたいことをいかにして実現するか。どのような役割を担えるか。何を提供できるか。本人の意思を尊重し、一緒にどうしていくかを考えていきます。障害があることでサービスの「受け手」としてのイメージを強く持たれている方も少なくないかと思います。そういった「社会の目」が障害のある方の可能性を狭めているのだと私は遠山さんのお話を聞いて思いました。
現在 企業向けの車いすユーザーへの接客研修などでは実際に車いすユーザーの方が出向き、講習をされています。このような役割の担い手も重要で、実際に利用する人の意見がもり込まれていないものは、結局使い勝手の悪い、誰も使えないようなものに仕上がることも事例としてありました。
社会を障害のある人とない人が「ともに」考え、互いが過ごしやすい社会になるようなことはまだまだたくさんあると感じます。
遠山さんのお話の中で強く印象に残っているキーワードは「ともに」。みんなが生きる社会だからこそ、みんなでつくる必要がある。これまでの生活を見直すきっかけになった夜会になりました。遠山さん、ご講話ありがとうございました。