小学校で広がる演劇の授業
社会の変化によって小学校の授業に演劇が取り入れられるようになった。情報化社会で関係性が変化した。第二次産業革命→情報と知識の社会へと変わった。
世界一物知りで便利な先生>Google先生
知識を「持っている」ことがアドバンテージにならなくなった。
経団連に属する企業の「新卒採用基準」として求められる能力とは?
82%の企業が「コミュニケーション能力」と11年間連続で言い続けている。
社会人基礎力(経済産業省調査)では1950年代は「専門性」、80年代は「個性」。2000年代は「関係性」(創造的な要求に対するコミュニケーション能力)が求められている。
社会の変化で学習観が変わった。
獲得した知識の量を問う教育から、関係性の質を問う教育へと変わった。
正解のない問題を解決することが求められるようになった。
震災以降、コミュニケーション能力に資する人材教育への期待(文部科学省)
演劇を鑑賞する装置としての劇場の役割が変わった。
「芝居」は「観劇」から「体験」へ、さらに劇場外で「鑑賞」「体験」へ。
芸術の普及活動として始まったが、教育領域への効果も注目されるようになった。
学習発表会でやっている演劇は「プロの世界にはない」。
ワークショップは創作プロセスを体験する。
正解のない芸術作品を異なる意見を集約しながら集団で作品を作る。どんな人間も肯定できる事が可能な表現芸術。
教育的な視点からの効果
正解がない課題に取り組むことで、コミュニケーション能力を高める、想像力を駆使する、自己肯定感を得る、学習のモチベーションが上がる、感度する体験を共有する。さまざまな社会課題に対してアートができることを模索している。
北九州芸術劇場は?
アーティスト往来プログラムを開催。小学校131校、中学校62校にヒアリングし、課題などを聞き取りアーティスト選定する。
子どもに感動を与えられるアーティスト(プログラム)を選ぶ。
平成25年度、8小学校、12クラスに述べ42時間。26年度、6校、12クラス40時間行った。。
アンケート結果、95%が満足、いつもとちがうみんな様子を見れた、またこの授業を受けたい。
先生からは、子どもたちの創造力やコミュニケーション能力に資することを期待、協調性が生まれた、伝える力、協力する力が備わったと感じた、などの意見があった。
「感動」に基づく新しい価値の想像。
演劇は心を動かしながら関係性を築く。
UXデザインをどうするのか?そこには感動的な体験はあるか?
ものづくりが限界に来たとき、消費の根拠は?感動がそこにあるか?
情報は双方向性(WEB2.0以降)、ユーザビリティ(必要な情報が適切な場所に揃っているかどうか)があるか。
答えがないことに対応できる人材を育てること。感動の付加価値を創造できる人材を育てること。
芸術の特性である「答えがないこと」に向かうと自己決定能力が高まる。