1394863_730289126985822_1921793985_n 表彰式で、この日最大の拍手を浴びた2人は照れくさそうに笑顔を見せた。今年で6回目を迎えた北九州ミュージックフェスタの中で、初の開催となった「福岡県知事杯バンドコンテスト」。粒ぞろいの地元勢を押さえて優勝した歌声は本物だった。

 武士道は、久留米出身のアコースティックユニット。リーダーの堤浩二郎(ギター・ボーカル)は、かつてオーディション番組「君こそスターだ」でグランドチャンピオンを獲得、その後メジャーデビューも経験した実力派。現在52歳。相方のギター立石光正(51)とのコンビ結成は3年前。

 高校生時代のバンド活動を経て、6~7年前から音楽活動を再開。3年前は武士道の「再結成」ということになる。現在は、堤が経営する飲食店でのライブや地元久留米の祭りなどでステージを披露。地元有志4、5名からなる「締め込み隊」とのコラボでは、毎回会場を沸かしているとのことだ。

 武士道というユニット名の由来は、「武士は喰わねど高楊枝」という、若く尖った格好をつけているイメージから。「歳もとって色々経験してきました。これからは、歌を通じて誰かを励ましたり、応援したい。」随所に冗談を交えながら語る「オヤジ侍たち」の表情は温かい。

 来年は、市内のステージでも演奏したいと話す二人。実は、今年のミュージックフェスタでは、出演予定だったステージが急遽NGになった経緯があった。

 「締め込み隊とのコラボ。是非見てください」北九州が大好きになったと話す、筑後の侍の来年のステージが楽しみだ。

北九州ミュージックフェスタ

小倉中心部6ステージと門司港レトロステージで行われる音楽イベント。「街のにぎわいと文化創造」を目指し、平成19年から開催。今年は、10月12~14日に開催され、市内外から93グループ約530名のミュージシャンが参加した。初開催となった福岡県知事杯バンドコンテストは、ふくおか県民文化祭の事業として実施。事前審査をクリアした8組が本選でそのパフォーマンスを競った。