北九州市立大学に通いつつ、会社を経営している女性がいることをみなさんはご存知でしょうか?

牧村 恵美子(まきむら えみこ)さんは株式会社EPOという福祉関係の会社を経営しながら北九大に通っています。牧村さんの活動の幅は広く、2010年にEPOを設立した後は「ヘルパーステーション 笑の輪」という自宅へ出向いてサービスを提供する事業であったり、子どもから64歳のお年寄りを対象とした相談支援事業「クラムボン」などを運営したりと福祉のあらゆる方面で活躍されています。

そんな牧村さんに最初に伺ったのはキャンパスライフについて。働きながら通う大学は実際どのようなものなのでしょうか?お聞きすると、『基本的に学校に来るのはお仕事を終えた夜間の時間で、週に3回ほど通っています。授業は歴史などのあえて自分の知らない分野を選んで勉強しています。自分の知らない世界に飛び込むと色々な発見があって、新鮮で楽しいんですよ』と明るく答えてくれました。

お仕事の方のお話もたくさん聞かせていただきました!牧村さんが経営されている株式会社EPOの経営理念は、『介護の仕事に夢とプライドを』。この言葉には様々な想いを込めているということでお聞きしたところ、『介護の仕事は低く見られがちではあるけれども、人がいる限り絶対に無くならないとても大切な仕事です。そのような仕事に勤めているみなさんに夢を持ってもらいたいと思っていますし、介護の仕事をやりたい人を増やしたいと考え、この経営理念を掲げています』と話してくださいました。

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このお仕事をしていくやりがいとして『展開している5事業を毎日回って、様々な方とお会いしたり人材育成が出来ていることですね』とも語ってくださいました。

最後に牧村さんから、北九州の学生を始めとした若者たちへのメッセージをいただきました!

『今の時代、就職する際に会社を選ぶ基準になるのはその会社の待遇などの条件だと思います。そういった面では「この業界に是非どうぞ」とは正直言いにくいところです。けれども、介護や医療は人がいる限り絶対に無くならない仕事であることは間違いないので、ボランティアでもいいから関わってこの業界への視野を広げて欲しいと思います。

自分には出来ないと思う人も多いとは思いますが、自分の力というものはどこで発揮されるか分かりません。自分が置かれた立場で精一杯頑張れば、その中で夢が見つかっていくと思いますよ。』と優しくお話してくださいました。

今後も牧村さんの活躍に注目していきたいですね!

私はお話を聞く中で、決して他人事ではない。誰しもがいずれは必ず向かい合うことになる現実だということを強く感じました。

『どこかで起こっていること』ではなく、『自分に起こることとして』これからは更に福祉に対する関心を深めていきたいと思います。