『世界に通用するシステムを持ったお茶屋にしたい。』その熱い想いを胸に秘め、夢の実現に取り組む。今回は株式会社辻利茶舗代表取締役である、辻史郎さんにお話を伺った。
辻さんは現在、辻利茶舗の海外進出に挑戦されているなど積極的に小倉を拠点にして活動している辻さんの想い、『お茶を世界に広めたい』なぜ辻さんは日本の伝統文化である『お茶』を世界に広げていこうとしているのか。今回はその熱い想いにふれた。
普段はお店を中心に活動しており、忙しい毎日を送っている辻さんだが、辻さんにはある想いがあった。『日本茶を世界に広げたい』コーヒーや紅茶などは世界中に広まっており親しまれているのに、体にいい日本茶はそこまで浸透していない現状がある。
それに加え、前会長辻利之様の夢である『世界に通用するシステムを持ったお茶屋にしたい』という想いもあり、辻利の海外進出を決意したという。
なにも知識のない状態での挑戦であり、様々な困難があったにもかかわらず、現在の海外店舗は台湾に3店舗、シンガポールに2店舗、上海に2店舗の計7店舗と出店を成し遂げている。そのなかでも台湾は辻さんにとって思入れが深く、大好きな国だという。
当時台湾では抹茶に特化したお店がなかった。しかし、ドーナツなどで抹茶味の人気は高く、抹茶に対する潜在需要は高かった。それに加えもともと台湾には明治期から終戦までの間、辻利が存在していたということも、海外進出の第一歩を台湾と考えた要因だという。
海外進出に対して様々な想い、理由を複合的に考えられており、私は想いの強さに感銘を受けた。そんな辻さんに今後やりたいことを伺うと、まずは現在出店している国におけるサービス面やオペレーションはもとよりブランド認知度アップだとおっしゃった。ちゃんと安定してからではないと次のステップには進むことはできない。私はこの言葉に納得し、何事においても大事なことだと感じた。
最後に、辻さんにとっての『小倉』とはなにかを伺うと、「故郷」だと答えてくれた。
そして小倉は大きすぎず、小さすぎず、機能的でコンパクトで、そして自然がある。
小倉は『凝縮された』まちだと答えてくれた。
今回辻さんの様々な想いを伺い、私は地域創生学群生として様々な要素が凝縮されており、様々なチャンスが存在するこの小倉でもっともっと積極的に活動していきたいと思った。そして、自分の想いを大切に活動していきたいと思う。
地域創生学群 小倉活性化PJ1年 長嶺 成乃輔