高見神社 禰宜 波多野光隆さん
禰宜とは、江戸時代に作られた役職で、高見町づくり協議会幹事長、高見自治会監査も兼任。

もともと洞海湾の傍にあった神社(高見山)が、官営八幡製鐵所用地として拠出され移転。後に官営から民営に変わる昭和9年、現在の地に建立した。当時、内務省の監理のもと行われ、明治神宮と同じ設計士によって建てられた。

神社のテーマを「ほんとうの記憶、ほんものの記憶」と掲げる。
春夏秋冬、四季の移り変わりと自然への願いや感謝を込めたお祭を開催。
春=祈りの季節、産業の発展を願う。
夏=無病息災、中元(お盆)、先祖への感謝、暑い夏を乗り切るための夏越の大祓い、茅の輪くぐりなど。
秋=感謝の季節、五穀豊穣、春の祈りに対する感謝をする。毎年、製鉄所所長が玉串奉奠。冬=蓄える。12月31日の午後4時に一年間のすべてを祓う大祓、1月1日午前0時に歳旦祭。一年に最初のお清めを行う。

様々な人が訪れる神社
人の節目節目のお祓い、お祈り事、人生儀礼、すべてお清めから始まる。
神前結婚式=むすぶこと、むすばれること。結ぶ、産(生)すばれるという意味。
古今和歌集、苔のむすまで…♪玉串とは、たむける串、気持ちを神様に捧げる。

神社と人生儀礼
長い歴史の中で培われてきた伝統文化、人が行きている証が未来をつくる。
四季の変化、自然が祝福してくれる環境を培う神社としての存在。

神社と町
「高見芸術祭」
地域の人々による手作りのお祭り、落語、日本舞踊、箏曲と尺八、筑前琵琶、津軽三味線、
八幡製鐵所神輿、稚児行列、子ども樽神輿、JAZZライブ(九州歯科大)など

高見さくらプロジェクト
1000本の桜を植えよう。自治会、住民、神社、役所が共同で、次世代につなげるプロジェクト。

高見夏まつり
子どもたちの夏休みの思い出づくり、今年で10回目→地域と親子の絆づくり

神社とコミュニティ
人々が手を合わせる祈りと感謝の場所、人がいきいきと交われる場所としての神社の意義
→様々な人が交われる場所

神社と町
人と人が支え合う関係、神社は人が関わりあえる場所>人生儀礼
神社は、多くの人が手を合わせる祈りと感謝の場所。日常と非日常を繋ぐ場所。神社が積極的にまちづくりに参加しなければいけない、利用するのではなく支えあう。祈りの場の継承。

ほんとうの記憶、ほんものの記憶。