大谷の聴講メモ
今回は記念すべき10夜目。会長みずから「夏間近、おいしい水出し煎茶を楽しみましょう」のテーマにお茶のおいしい入れ方やマナーに関するお話をしていただきました。
お茶の美味しさとは「味(舌)」「香り(鼻)」「水色(目)」「気持ち」の4つと説く辻さん。立春から数えて八十八日目、5月1日(または2日)に摘んだ新茶を持ってきていただきました。
お茶は、乾物のように見えて「野菜」と同じ。開封後は冷蔵庫に
100グラムのお茶を1週間程度で楽しむのがいい
水(お湯)は、水道水はしっかり沸騰(1分間程度たぎらせる)させる
温度は70度程度に冷ましたお湯で
最小限度のお湯を使い、 煎出時間は1分間。濃い目が希望の場合は長めに
急須のお湯はしっかり絞り落とす
などのコツを伝授頂きました。
お茶を出したあとの茶葉にポン酢を加えておいしく食べることなど、実用的にお茶を楽しむ所作、日本に禅宗を広めた栄西がお茶や茶の苗木を持ち帰ってきたこと、かつては特権階級の「薬」として使われていたお茶が近世になって庶民の嗜みになったことなどの豆知識なども披露頂きました。
20人以上の参加者はそれぞれ、蒸し暑い梅雨の夕暮れに香り高いお茶でほっと一息されていました。