WeLove小倉夜会第五十一夜は、一周年記念の開催となりました。
話題提供者は、「絵本deえがお」デザイン・マネージメント 境 修一郎さんでした。
境さんは、作家活動も含めたデザイン・マネージメントをやっておられます。活動の基盤は、それとは知らずに始められたクラウドファンディングが、どうやって具体化するのかというデザイン二ングですから、「活動のデザイン」「モノのデザイン」の双方がお仕事です。この10年は奥様で作家のさかいみるさんと、二人三脚だそうです。

http://milart.info

以下 境さんからご準備いただいた資料を掲載させていただきました。
「絵本de笑顔」の目標は?
PTSD(Posttraumatic stress disoder 心的外傷後ストレス障害)などの軽減に貢献していくことで、心のバランスを保てるように、心の中に平和を育てていけるように、「絵本でできることの」でのお手伝いです。そんな想いや目標の実現に、社会事業として取り組んでいます。
「絵本de笑顔」は何をしているのか?
東日本震災地域の被災された方々に「メチャくんと仲間たちシリーズ絵本」を作ってお贈りしています。現在絵本は、vol1からvol4まであり、これまでに合計で約60,000冊を制作していることになります。
「絵本de笑顔」はどのように始まったのか?
2011年3月14日に、作家さかいみるを話し合って、私たちにできるコトを集中した支援をしようと決めました。その背景には2000年〜2003年までの間、宮城県七ヶ浜国際村でイベントを開催していたという事があります。すでにアートをデザインするということに、市民参加をzdんテイトしたソーシャルデザインの方法を取り入れていました。
絵本de笑顔」はどのような仕組みでなりたっているのか?
今でいうクラウドファンディングが基本枠組みです。1口3500円からの活動支援参加ということになります。さかいみるはメチャくんと仲間たちというコンテンツを持っています。それを借り受けて絵本を制作し、印刷製本後に東日本被災地域に贈ります。手順は、私たち「絵本えがお」の活動支援に参加しませんか、と全国へ呼びかけるところから始まります。参加へのお礼は参加者の氏名を絵本に掲載する事とで、同じ1冊と感謝状、記念バッジがご本人に届きますよ、ということになります。
事務局が代行して主に被災地域へのお贈りします。(一部他地方へ避難された方々仁もお届けしています。)
「絵本de笑顔」はこれからどう進めていくの?
メチャくんと仲間たちシリーズ絵本は、今後も東日本被災地域へ届けていきます。
また、心に平和が必要という人や状況に対しても、絵本とそれを活用した諸デザインをと届けますが、商品化するので、無償と有償のモノとコトとが混在します。なお売上2%は事務局へ寄付
「絵本de笑顔」の現状の課題は?
「湖畔の村」という世界に「メチャくんと仲間たち」が棲んでいます。小さな山にとつこつトンネルがあって、そこが現実世界との出入り口という設定です。この村に暮らすみんなのように、心に平和を育てていきたいと思います。今後は同じ方向を向いている方々とネットワークを形成するとと、活動に参加されている方々と開発行程を共有する事でモノやコトを蘇生させていく仕組みのマネージメントも必要かと思っています。範囲は衣・食・住・遊・学・働etcに及びますが、それを無借金で進行させていく考えです。なので多くのご理解とご協力が必要になります。雇用の機会や技能習得の機会も創出するという社会事業も出るです。こうした多様な要素をつないでいくことが現状の課題です。