WeLove小倉夜会六十三夜は「私たちの未来環境プロジェクト」より代表の池本真一さんにお越しいただきました。

IMG_3649            「私たちの未来環境プロジェクト」とは多様化する社会問題に対して老若男女問わず、持続可能な社会の実現を目指すきっかけをつくるため、出来る範囲で出来ることから次世代へつなぎ、継続・実践していくことを目標に活動されています。

そしてこの団体のキーワードは「体験から学ぶ判断力、思いやりと自制心。なにが出来るかではなく、何を残せるか。」です。
そんな私たちの未来環境プロジェクトの主な活動の中から今回は体験活動としての「馬島清掃活動」と「スポーツ鬼ごっこ」のお話をしていただきました。

まず、「馬島清掃活動」は体験事業として3年目となる活動で、毎回30~50名、多いときには80名の方が参加する活動です。年間に2900kg前後のゴミや漂流物が回収され、処理場へと運び込まれます。その漂流物とは漁具であったり、ペットボトル、包装容器が多いそうで、中には海外から流れ着くものも少ないそうです。

馬島の住民の方々の手だけでは処理しきれないこともあり、ボランティアを募り始まったこの活動。ゴミ問題の先進地の日本だからこそ、もう地方の問題ではなく国の問題であり、国際問題にまで警鐘を鳴らす必要があると感じます。現に、回収され処理場へ持ち込む際に発生する処分代や渡船・燃料代はほとんど自腹だと言います。助成金などで援助はうけるもののやはり負担する金額は未だに多きいことが現状です。現在は漂流物など他国からのモノに対しては国際交流協会などを通して他国に働きかけているとのことでした。
海岸沿いのゴミは2・3日経つとまたすぐ溜まり、清掃前と変わらぬ状況になるそうです。
しかし、継続することに意味があり、知ってもらうきっかけとこの活動を知ってもらうことが大切なのだと池本さんは話してくれました。

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次にスポーツ鬼ごっこです。
知っている方も多いと思いますが、今全国的に話題になっている新スポーツです。
「鬼ごっこと思い馬鹿にするなかれ!」まさしくその通り、子どもから大人までが本気で取り組めるスポーツです。スポーツ鬼ごっこに対する期待度は高く、運動不足解消効果やチームワーク向上効果、さらにはコミュニケーション力の向上まで創出できる競技です。
公式ルールも存在し、「相手陣地の宝を奪う」や「セーフティーゾーン」など本来の鬼ごっことは少し違い、全国大会が開かれるほど普及しています。
このスポーツ鬼ごっこをその他の鬼ごっこと共に体を動かし、遊ぶ楽しさを知る事業として展開されています。
他にも生き物とのふれあいを通し、私たちにとって自然とはなんなのかを考えるきっかけをつくる事業などもされています。

最後に池本さんは「出来る範囲で出来ることをすることが大事。何もしなければ0だけど、
0.5でも0.02でもやることで前に進める。そんなきっかけづくりが未来づくりにつながる。」と締めていただきました。

今回ご紹介した清掃事業はボランティアをしたい学生にピッタリな活動だと思います。
日常生活にかくれた環境問題に触れ、体験することで将来を考えるきっかけになるからです。
一歩踏み出す勇気ときっかけをつくることの大切さを教えてもらえた夜会でした。

(ファシリテート 田中氏 レポート山領氏)