『生まれた地域で当たり前に暮らすために』をスローガンに掲げる「NPO法人北九州小規模連補助事業部」。今回は、NPO法人が運営する障がい者自立支援ショップ「一丁目の元気」を訪れました。店長を務めている柳井美子さんにお話しをおうかがいしました。

障がい者自立支援ショップ「一丁目の元気」とは、NPO法人北九州小規模連が運営母体となり、北九州市からの年間の補助金をもとに運営しています。2008年から運営がスタートし、今年で16年目の地元から愛される雑貨屋さんです。

ここで取り扱われている商品は、北九州市内の障がい福祉サービス事業所と連携し作られたものです。ここで欠かせないのが、「北九州市内」であること。県外との連携ではなく地元で地元のものを売る。これは「生まれた地域で当たり前に暮らすために」というスローガンと一致するなと感じました。

「一丁目の元気」さんでは現在、30~40の事業所の商品をお店で扱っています。お店のレイアウトや経営形態はその時の店長さんによって異なるそうで、今回私たちがおうかがいした時期は、白を基調としカフェが常設されていました。明るくオシャレで「ザ・雑貨屋さん」といった雰囲気が印象深く記憶に残っています。

今回は、カフェで【ジンジャーレモネード】をいただきました。生姜の透き通るような風味と、その後にほのかに香るレモンの酸味が二口目、三口目を誘い、美味しさのあまりすぐ飲み干してしまいました。シロップは自家製ということでしたので、ジンジャーエールがお好きな方はぜひ一度ご賞味ください。

このお店を経営する目的についてもうかがいました。それは、障がいのある方の “工賃の向上” と製作者の方の “モチベーションの向上” でした。

製作者の方にとって、お店で販売してもらえることが、より一層頑張る理由になるとのことでした。また、商品の売り上げはほとんど製作者の方にそのままお渡しするなど、働きがいのある環境作りにも力を入れていました。これらのことから、バザーやイベントではなく、常設することに意味があると教えていただきました。

市と協力することで可能にした『利益の追求よりも、より大切な何か』を感じることができました。

店内の雰囲気

最後に大学生へのメッセージをいただきました。
『色眼鏡で見るのではなく、商品を見て買ってほしい』とおっしゃていました。障がい者の方が作ったからという理由ではなく、商品そのものを気に入って買ってほしいとのこと。

筆者も店内を歩いてみて目を引く可愛い商品が多くあるなと感じました。また、同じ絵柄の食器やコップがあり、自分の好みの柄でそろえて買われる方も多くいるそうです。それほど商品のクオリティも高く、デザインも他所では決して買えないものばかりです。

素敵な店内で、自分だけのお気に入りの商品が見つかるかも・・・ぜひ、皆さんも一度足を運んでみてください。


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〇店舗情報〇
店名:一丁目の元気
住所:北九州市小倉北区京町一丁目6番1号
定休日:毎週日・月曜日(イベント時除く)
営業時間:11:00~17:00
電話番号:093-383-6061
(2024年3月18日現在)

(文・写真:小倉活性化プロジェクト)