小倉南区徳力にある「KITCHENあーる」の店主、村中さんを取材しました。幼い頃から、それも離乳食の時から、週に1回家族と肉うどんを食べに行くほど、大の “肉うどん愛好家”。そんな村中さんがお店を始めるまでの経緯からうかがいました。
村中さんは、以前旅行中に他の地域で肉うどんを食べる機会があったとのこと。そこで食べた肉うどんは、いつも食べているものと何か違うと感じたそうです。そのとき、肉うどんがローカルフードだったと気づいたのだとか。
そして、村中さん自身が大人になっても肉うどんの認知度が未だ低いことに対し、想いが募ったそうです。より多くの人に知ってもらいたい、肉うどんを食べて感動してほしいと考えるようになり、お店を始めました。
また、お客様においしい肉うどんをお届けするだけでなく『プラスで“なにか”お届けしたい』『話題のうどん屋になりたい』と考え、日々試行錯誤されています。
うどん激戦区である小倉南区にお店を構えられた理由についてもうかがいました。魅力的なお店が数多くあるのは承知のうえで、そのなかで埋もれない自信、またここに来たいと思ってもらえる自信があったからだそうです。
しかしながら、経営するうえで大変なこととして、いつが忙しいかやどれほど売れるかについての数字が見えないことだそうです。体調管理も重要になるため、体調にも十分気をつけられているとのことでした
次に、店名についても詳しくお聞きすることができました。店名を“○○うどん”とあえてしなかったのは、“うどん屋にはうどんしかない” という固定概念を壊したかったからだそうです。
そして、店名の「KITCHENあーる」の『KITCHEN』は台所、つまり人の集まるところであり、そのキッチンからうどん以外にもおいしいものをお届けしたいという想いからきているそうです。
『あーる』は、フランス語のアール・ヌーボー、つまり芸術という意味合いから来ているそうです。料理も人間関係も作り上げていくものという意味が込められているそうです。店名に込められた強い想いに心が動かされました。
おすすめのメニューについてもおうかがいしました。肉うどんはもちろんのこと【炙りチーズカレーうどん】もおすすめ。これは、北九州のご当地グルメである『肉うどん』と門司港名物の『焼きカレー』をコラボさせたものだそうです。
「めざましテレビ」で紹介されたり、SNSで取り上げられたりと話題のメニューとのことでした。実際に私もこのメニューをいただいたのですが、おいしい頬肉と麺に炙ったチーズカレーがマッチしていてほっぺがとろけそうでした。
KITCHENあーる様でご提供されているお肉は希少部位の頬肉を使用されています。麺もこだわり抜いた製麺所から生めんを仕入れており、店内茹ですることで美味しい状態でお客様に提供しているとのことです。
また、メニューの【トロ牛丼】は学生さんにおすすめで、今回こちらのメニューもいただいたのですが、ロース肉とごはんがマッチしていて満足感たっぷりの一品でした。
最後に、今後の展望についてもおうかがいしました。そこで、『TikTokやInstagramなどのSNSでの宣伝活動にもさらに力を入れ、話題のうどん屋を目指してまだまだ奮闘していきたい』とお話ししていただきました。
そして、“ここに来てよかった”、“またここに来たい”など、お客様の日常にハッピーをお届けしていきたいとのことです。『今までいろいろな人に助けられてきたので、今度は自分にかかわる人たちみんなにハッピーを届けていきたい、そんな想いで営業している』と熱い想いまでお聞きすることができました。
村中さんの温かい人柄や熱い想いに感銘を受け、体だけではなく心も温かくなる取材となりました。村中さんによる愛情がたっぷり詰まった肉うどんを召し上がりたい方は、ぜひ「KITCHENあーる」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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●店舗情報●
店名:KITCHENあーる
住所:福岡県北九州市徳力1丁目 3-7 112号
営業時間:9時~15時
定休日:月曜日、祝日
詳しい情報は各種SNSをご覧ください
Instagram:@kitchen.r2022
TikTok:https://www.tiktok.com/@kitchenr?_t=8gXurpLR5VP&_r=1
(文・写真:小倉活性化プロジェクト)